①自分の歯のように咬める
入れ歯のときは避けていた堅いもの粘着性のものなど何でもしっかり咬め、おいしく食事をする事が出来ます。
何でもしっかり咬めるという事に関してはどんなに精密に作った入れ歯やブリッジよりも優れています。
②歯を気にする事なく生活が出来る
入れ歯の場合バネを歯にかける必要があり、話すときに他人にすぐに入れ歯と気づかれてしまい恥ずかしい思いをすることもあると思います。
しかし、インプラントの場合、入れた歯が外れる心配もありませんし、歯がみえる事を気にする必要もなく思いっきり楽しむ事が出来ます。
③隣の歯への侵襲が少ない
歯は削る事で寿命がどんどん短くなるという事が言われています。歯のないところに歯を作るために削られた歯は、寿命が短くなっているのです。
例えば1本の歯を補うためにブリッジを入れたとします。15年後には3本とも抜く事になる可能性が高いという事です。
基本的にインプラントの場合失われた歯を補うために隣の歯を削ったり、過剰な負担をかける事はありません。その他の治療法とは逆に残った歯を守る事が可能だと言われています。
④顎の骨がやせない
顎の骨は歯を支えるために存在します。
当然歯がなくなると顎の骨はやせていきます。インプラントを骨に入れ機能させる事で骨がなくなるのを抑える事が出来るといわれています。
①咬めすぎてしまう
自分の歯よりもしっかり咬めすぎてしまう事がインプラントのデメリットです。
第1に被せものが割れる可能性がある。
そのため噛み合わせの強い方の場合、被せものを金属にするか、割れる事を了承して頂いた後白い歯を入れる事になります。
第2に噛み合わせの歯がだめになってしまう可能性があります。ですからきちんと噛み合わせる歯も歯周病を治療する必要があります。
歯周病がきちんとコントロールできない場合、将来的にはそこにもインプラント治療が必要になる可能性もあります。
②複数回の外科手術が必要になります
インプラント治療では通常2回の手術を行う必要があります。
1回目の手術でインプラントを埋め込み2回目の手術で頭出しを行います。
手術のたびに痛みや腫れを伴う事もあります。
③治療費が高い
インプラント治療の1本あたりの相場は30万円~50万円と言われています。
もしあなたが60歳で75歳まで生きるとすると、命がつきるまでにあと3回×365日×15年=16425回食事をする事になります。
つまり1本あたり35万円のインプラントを入れ15年間使った場合、1回あたりの食事について約20円余分に払ったと考えてみてください。
1回あたり約20円の出費をあきらめ、毎回の不快な思いをして食事をするのか、1回あたり約20円余分に払っておいしく食べ健康で長生きしたいのか選ぶのはあなた自身です。
きちんとメインテナンスを行えば第2の永久歯として半永久的に機能しますから一概に高いとは言い切れないでしょう。
インプラントでは最短でも6ヶ月はかかるのに対し入れ歯では最短で1ヶ月で治療が終了します。
インプラントは保険適応外ですが、入れ歯は保険適応でできます。
ただ、保険適応の入れ歯は使用できる材料が制限されているため、合う入れ歯を作るのは難しい場合が多いです。その場合、適合の良くない入れ歯を上手に使う必要があります。
インプラントでは作り物である事を忘れてしまう程ですが、入れ歯は常に違和感を感じ続けます。どんなに精密に作った入れ歯もインプラントにはかないません。
そして、インプラントでは隣の歯を削らずに入れることが可能ですが、入れ歯では隣の歯を削る必要があります。
インプラントでは顎の骨がやせるのを抑制できますが、入れ歯を入れていると徐々に顎の骨はやせるため、その都度合わせる必要があります。
保険の入れ歯の場合、だいたい半年に一度裏面を張り替える必要が出てきます。
インプラントでは自分の歯と同じくらいの力を発揮できますが、入れ歯では強くても1/5程度の力しか出ません。そのため入れ歯で上手に食べるには入れ歯の使い方に慣れる必要もあります。
インプラントでは隣の歯を削らないで治療できますが、ブリッジでは隣の健康な歯を削る必要があります。そのため将来的に隣の歯も抜歯しなくてはいけない可能性が発生します。
インプラントは保険適応外ですがブリッジでは保険で作る事も可能です。
ただ、保険適応素材でブリッジを作った場合、適合があまり良くないため、抜歯になる、または再治療になる可能性はかなり高くなります。また保険適応のブリッジの場合、モノが詰まりやすいことが多いです。
インプラントでは隣の歯の負担を軽減する事が可能ですが、ブリッジでは引っ掛ける分、隣の歯に負担をかけてしまいます。